
【看護師】前向きに患者さんと向き合うために。学生時代の教えを胸に、看護を提供し続ける。
入職から10年働いた成人病棟を離れ、
小児の現場で感じたやりがい。
小児のICU(集中治療室)で看護師をしています。入職後に人工心臓管理技術認定士の資格を取得し、成人の心臓外科と内科の混合病棟を担当していたのですが、国際医療センターが小児心臓移植実施認定施設の申請を行ったことをきっかけに現在の病棟へ異動してきました。
成人と違って生まれたばかりの子どもは泣くことしかできないので、よく観察して対応を考えなくてはいけませんし、親御さんや兄弟児の精神面の配慮も必要です。また、成人の看護にも共通することですが、退院後に復帰する社会や生活は患者さんによってケースバイケースです。教科書通りの看護を行うのではなく、患者さん一人ひとりに向き合い、その生活まで考慮する必要があります。こうした考え方は大学時代に学んだもので、今も業務の中で生きています。
現在の職場で忘れられない出来事がありました。ご両親がなかなか見舞いにお越しになれず、表情が乏しい患者さんがいたのですが、ふと笑顔を見せる時があったのです。それを写真に撮ってお見せした時のご両親の嬉しそうなお顔は、今も覚えています。この仕事にとてもやりがいを感じた瞬間でした。
患者さんに寄り添いつつも、
あくまで他人として看護を提供する意義。
在学中の実習では、実際に一人の患者さんを受け持ち、病歴を調べ、看護計画を立てて直接ケアをするところまで行い、病院だけでなく、地域の保健センターや幼稚園などにも赴きました。
学生時代の学びで最も印象に残っているのは、当時の学部長に「他人だからこそ提供できる看護がある」と教えられたことでした。患者さんと近しい間柄の方ほど、入院前の状態を知っているため「どうしてこの動作ができないのだろう」と歯がゆい思いをされることがあるそうです。しかし、他人である看護師だからこそ「できなかった動作ができるようになった」という感覚を持てます。「他人」という言葉には冷たい響きがありますが、過去のご本人を知らない看護師が、回復過程を観察する意義を表す重要な考え方です。
今後は、看護師として自分をより一層成長させられる資格の取得を目指しています。豊富な知識を身に付けることで現場に貢献したいと思います。
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埼玉医科大学国際医療センター 小児ICU病棟 島野 みゆき さん
祖父が入院先で親身に接してくれた看護師とだけやり取りできているのを目の当たりにし看護師に憧れを持つ。
在学中、幼稚園、小学校、保健センターなどで実習を経験。
国際医療センターの心臓内科・外科病棟に10年勤務した後、現在も勤める小児のICUへ配属。






