6年一貫・統合教育/研究医養成プログラム

6年一貫・統合教育

コース&ユニット制で医療の各領域を統合的に学び、
疾患を多角的に診る力を養う

学問体系にとらわれず、臓器や系統別に統合して各分野を学ぶ「6年一貫・統合教育」を実施。ひとつの臓器を学ぶ時にも、病理学、内科学、外科学と、多角的なアプローチを試みます。こうした学びの積み重ねにより、知識を体系的に整理し、的確に理解する力を修得。実際の医療現場に即した実践的なカリキュラムで、医師として求められる能力を養います。埼玉医科大学は、増え続ける医学・医療の知識、臨床医としての技能への要望に応えるべく、「6年一貫・統合教育」を毎年発展させ、学生の学ぶ意欲に応えています。

6年一貫・統合教育によるカリキュラム

すぐれた臨床医を育む10のコース

1細胞生物学

細胞の活動を通して、生命現象の基本を学びます。細胞を形作る一つひとつの分子から人体全体の構造まで、あらゆるスケールにおける生物現象の理解を目指します。細胞生物学で得た学びは、後に学習する基礎医学や臨床医学の礎となります。

2人体の構造と機能

人体の構造と機能を学ぶうえで基幹となる概念を包括的に学習するコースです。人体の各器官系の構造と機能を知り、遺伝に関する基礎的な知識を修得することで、疾患の病態やその診断・治療法といった臨床医学を学ぶための基盤を形成します。

3医科学への道すじ

入学以前に学んできた自然科学の知識を医学に適用し、医科学を学ぶための土台を形成します。さらに論理的思考力と学術的表現力を養い、自らの選んだテーマについて掘り下げることで、自己学習のスキルを高められるのもこのコースの特徴です。

4人体の基礎科学

物理学と化学の視点から人体機能に関わるテーマの実験を行い、データの統計的な扱い方や科学的理解のプロセスを修得します。医師に自然科学的な思考は必要不可欠であり、早期から身に付けることが後の基礎医学、病気の基礎的理解、臨床医学の学習に役立ちます。

5良医への道

豊かな人間性、幅広い社会的・国際的視野、探究心、科学的思考力を備えることで、すぐれた臨床医に必要なプロフェッショナリズムを醸成。また、臨床推論力や臨床技能の修得も目指します。1年次から4年次まで、段階的に進行する重要なコースです。

6病気の基礎

基礎医学から、臨床医学や社会医学などの発展分野に移行するためのコースです。臨床医学や社会医学を学ぶうえで必要な知識を学びます。病理学や薬理学の総論的事項、感染、免疫への理解を深め、「ヒトの病気」コースでの学びの基盤を作ります。

7臨床実習

外来や病棟などの臨床現場に参加し、医師や他職種の医療行為及び各診療科の特徴的な手技・検査を実際に目で見て学びます。実習での学びを通して、基本的な臨床技能に加えて、知識・技能・態度など、医療従事者として必要な素養も修得します。

8ヒトの病気

4年次3学期から始まる臨床実習を円滑に行うために診療の基本事項を学ぶほか、臓器別によるユニットで各分野の疾患に関する基本的知識を身に付けます。最終的には臓器横断的な学習を行い、臨床医学の基礎的な知識と考え方を修得します。

9社会と医学

医療従事者として、常に社会的視野を持ち、医学・医療を通して国民の公衆衛生の向上に貢献するための知識を修得します。臨床で生きる知識・技能の習得だけでなく、幅広い知見を養うことが、医師としてのキャリアを考える上で貴重な糧となります。

10総合学習コース

医師になるために必要な医学知識及び考え方を総合的に身に付けるコースです。6年間の総復習を行いながら弱点を補強します。医師国家試験への対策も十分に意識し、授業では症例提示形式の学びを取り入れています。臨床推論能力を高めるシミュレーションの場としての役割も持っており、あらゆる分野の学びを通して、医師として最良のスタートを切る準備を整えます。

研究医養成プログラム

大学院の単位取得や
課外学習プログラムへの参加など、
研究医をサポートする仕組みが充実

大学院の単位を前倒しで取得したり、課外学習プログラムや他大学と共同の研究活動などに参加したりできる、医学部3・4・5・6年生対象のプログラムです。初期臨床研修における「研究マインド育成自由選択プログラム」とも連携しており、博士の学位だけでなく専門医の資格取得も目指せます。