アドミッション・ポリシー
保健医療学部のアドミッション・ポリシー
各学科の教育課程に基づいて学修を重ね、定められた期間内に卒業要件を満たして卒業し国家試験に合格するためには、入学にあたって一定以上の学力を備えていることが必要条件となります。したがって本学部の入学者選抜では、学力試験、適性検査、小論文の一部を用いて基礎学力に関する評価を行ないます。しかし、各学科のディプロマ・ポリシーに掲げられているような望ましい医療人として巣立つためには、学力だけでは不十分です。そのため、本学部では下記のアドミッション・ポリシーを提示し、小論文や複数の面接委員による面接試験を用いて評価するとともに、調査書によって学習に対する姿勢や成果、課外学習の実績なども加えて評価します。
- 相手の立場に立ち、協調性をもって行動できる人
- 考えをまとめて言葉に表す能力をもつ人
- 物事を吟味し考察する能力をもつ人
- 医療や健康問題への積極的な関心をもつ人
高校での学習に関しては、本学部を構成する看護学科、臨床検査学科、臨床工学科、理学療法学科の 4 学科は、看護師、保健師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士などの医療専門職を育成するので、入学後の医療系専門科目の学修に備えて、理科系科目(生物、化学、物理、数学)、および国語や英語を入学前に十分に学習しておくことが期待されます。この場合、各科目の個々の知識だけでなく、各科目における物事の捉え方や分析方法の論理性なども学習しておくことも望まれます。
看護学科のアドミッション・ポリシー
看護師になるためには、「病むことのつらさ」をともに実感できる力を養うとともに、ひとりひとりの人に心からの関心を寄せて、人と関わることの意味を理解していくことが大切です。また、人間の身体や心について確かな知識を身につけていこうという意志を持ち、病む人に安心していただける心と技をみがく努力が必要です。 高等学校では本をたくさん読み、人や人の心について考え、国語・英語などで語学力や論理的思考力をみがくとともに、理科系の科目をしっかりと勉強し、大学で学ぶ医学知識や看護学の学習を受け入れる基盤をつくっておくことが大切です。
臨床検査学科のアドミッション・ポリシー
臨床検査学科は、人間の生命の大切さを理解し、広く保健医療の分野で貢献できる高度な専門知識と技術をもった臨床検査技師の育成を目指しています。そのため、臨床検査とその基になる基礎医学に強い関心を持ち、遺伝子レベルからヒト全体を対象とする臨床検査技術の習得はもちろん、病態解明にむけた研究活動に高い意欲を持って挑戦し続けることが求められます。同時に、人を思いやり、相手の立場に立って物事を考える優しさ、多くの物事を的確に理解し他者へ伝える能力をもつ人材を広く求めます。そのため入学までに、学びの基礎になる理科や数学といった自然科学(特に生物、化学)に強い関心を持ち、思考力や説明力を養う語学をしっかり学んでくることを希望しています。
臨床工学科のアドミッション・ポリシー
臨床工学科は、医学と工学の知識を融合した「医工連携」の理念のもと、①生命維持管理装置をはじめとする医療機器の操作・保守管理を担う臨床工学技士、②医療機器の開発・改良に携わる技術者や研究者の育成を目指しています。 現代医療の最前線で、高度な専門技術と豊かな人間性を持って活躍できる人材を育てるため、物理などの理科系基礎科目の興味と基礎知識を持ち、医療機器を通じて患者さんの生命を支えたいという強い志のある人を求めています。また、チーム医療の一員として必要なコミュニケーション能力と協調性を備え、問題解決に向けて取り組む姿勢と、生涯にわたり自己研鎭に努める意欲を持つ入学生を期待しています。
理学療法学科のアドミッション・ポリシー
理学療法学科は、科学的な知識と技術に裏付けられた理学療法を行うことで社会に貢献できる理学療法士の育成を目指しています。そのため、高等学校では大学での学習の基礎となる科目に関心を持ち、学習しておくことが大切です。 具体的には、大学で学ぶ人体の構造と機能、運動学、理学療法学などの基礎として、理系科目と、豊かな表現力と国際的な情報収集力を高めるために、国語、英語を勉強しておくことが望まれます。また、スポーツ・リハビリテーションの領域で活躍する人材の育成も行いますので、その分野に強い関心を持つ者は各種トレーニングの実践や競技におけるトレーナーとしての活動などを経験しておくことが望まれます。